映画沖縄スパイ戦史プレイベント

2018年10月14日(日曜日)

沖縄 見る・聞く・踊る・考える 2018記録 

 

平和の詩 「生きる」

 沖縄慰霊の日、作者の浦添市立港川中学校3年・相良倫子さんによる「生きる」という詩の朗読の映像を観ました。

 

 

 「私は、生きている。マントルの熱を伝える大地を踏みしめ、心地よい湿気を孕んだ風を全身に受け、草の匂いを鼻孔に感じ、遠くから聞こえてくる潮騒に耳を傾けて。」から始まるこの詩は、「・・・・・・ 魑魅魍魎の如く、姿を変えた人々。阿鼻叫喚の壮絶な戦の記憶。」「みんな、生きていたのだ。私と何も変わらない、懸命に生きる命だったのだ。彼らの人生を、それぞれの未来を、疑うことなく思い描いていたんだ。」と続き、「摩文仁の丘の風に吹かれ、私の命が鳴っている。過去と現在、未来の共鳴。鎮魂歌よ届け。悲しみの過去に。命よ響け。生きてゆく未来に。私は今を、生きていく。」と結ばれる。

 

力強く心に響く素晴らしい詩の朗読を、会場の皆さんは目を潤ませ肯きながら聞いていました。

「オール沖縄・玉城デニーさんの応援に行きました」

 沖縄県知事選・デニー候補の応援に栃木県北市民ネットから3名が出かけました。そのうちのお一人の I さんが、撮影してきた写真を披露しながらその時の様子を報告しました。

 

 応援の内容はチラシの配布やスタンディングが主で、一度だけデニーさんが街頭演説する場にも出かけました。通行する車に沿道から手を振っていると、手を振りかえしてくれたり声をかけてくれたりする人がとても多くて、雰囲気はとても良かったそうです。

 デニーさんはとても忙しく動き回っていて、姿を見たのは一度だけ。「その代わりと言っては何ですが・・・、デニーさんの奥さまが事務所に来られた時にみんなで写真に納まりました」とスクリーンに映し出した証拠写真が、みんなでチラシ折りなどの作業をしている選挙事務所の和やかな空気を伝えていました。

⑥ 翁長さんを偲んで 

「グスーヨー マキテーナビランドー チバリナヤーサイ」

 7月27日に辺野古埋立承認の撤回を表明した翁長知事が、8月8日に急逝し、翁長さんから撤回の権限を委任された謝花副知事は8月31日に承認撤回を沖縄防衛局に通告しました。

 

 沖縄出身、東京在住のミュージシャンTOYOさんの描いた「あなたの雄姿を忘れない」という絵は大きな反響を呼び、ポスターとなり県民大会や県知事選でもたくさんの人が掲げていました。描かれているのは、沖縄慰霊の日のあの相良倫子さんの朗読を目を閉じて聞いている翁長さんの横顔。ターコイズブルーの帽子は8月11日の県民大会で被るつもりで翁長さんが用意していた帽子です。

 十人十色のメンバーのTさんが翁長さんの政治家としての道のりを大まかに辿りました。

 政治家の家系に生まれた翁長さんは自分も政治家になるんだと子供の頃から言っていたそうで、自民党員として那覇市議会議員、沖縄県議会議員、那覇市長を30年近く務めてきました。

 その翁長さんが沖縄県民の先頭に立って沖縄のために闘う決意をしたきっかけは様々あります。2007年の教科書検定問題、普天間の県外移設を掲げて当選した沖縄県選出の自民党議員たちに公約を撤回させた自民党政権の圧力。そして何よりも大きなきっかけとなったのは、オスプレイ配備と普天間基地の返還を求めて沖縄41市町村の首長や議会議長、県議会議員たち140名が銀座をデモ行進した時の、買い物客たちの無関心、沿道から「売国奴」「琉球人は日本から出て行け」などの罵声を浴びせる日の丸を持った人々の差別意識を目の当たりにしたことです。その後、仲井眞知事の辺野古の埋め立て承認をするという裏切りで高まった超党派の「オール沖縄」で闘うという機運の中で翁長知事が誕生しました。

 

 最後に、翁長さんの残した「グスーヨー マキテーナイビランドー チバラナヤーサイ(みなさん 負けてはいけませんよ 頑張りましょうね)」という言葉で、基地問題だけではなく、子どもの貧困問題にも積極的に取り組んだ実績を持つ翁長さんをを偲びました。

 

映画 「沖縄スパイ戦史」 予告編

 今年三度目の映画サークル十人十色の取り組みは、フォーラム那須塩原での「沖縄スパイ戦史」の上映協力です。三上智恵監督と大矢英代監督の時間をかけた緻密な取材で作り上げたドキュメンタリー映画の予告編を見ていただきました。

 プログラム①の「あの日ぼくらは沖縄で」でも取り上げられていた「望郷隊」という少年スパイ兵とは。70年以上語られなかった陸軍中野学校の「秘密戦」がこの映画で明らかにされています。「それは過去の沖縄戦の全貌だけではなく・・・」

 

「沖縄スパイ戦史」オフィシャルサイト

 

⑧ 歌おう 沖縄の唄

 栃木県北市民ネットの「音楽部」の自称「ネーネーズ」(他称「バーバーズ」)のS さん、A さん、I さんの3人が、桑田佳祐作詞・作曲の「平和の琉歌」を歌いました。伴奏は「なすの三線の会」の皆さんです。

 

 

 

「この国が平和だと誰が決めたの?人のなみだも渇かぬうちに

アメリカの傘の下夢も見ました 民を見捨てた戦争の果てに

蒼いお月様が泣いております 忘れられないこともあります

愛を植えましょうこの島へ 傷の癒えない人々へ 語り継がれていくために 」

本物のネーネーズはこちらでどうぞ

踊ろう カチャーシー

さぁ、最後はみんなで賑やかにカチャーシーを踊りましょう。

「なすの三線の会」のみなさんの演奏に乗って、輪になって踊りました。

見よう見まねですが、踊っているととても楽しくなります。

翁長さんの遺志を継ぐデニー新知事が誕生し、

気持ちも明るく愉快に踊る那須野ヶ原の仲間の心よ、

誇りある 豊かな 沖縄に 届け~!