ドキュメンタリー映画
「奇跡の小学校の物語 この学校はなくさない!」
(2018年 / 日本 / 76分)
「5年以内に複式学級が解消されなければ統廃合」と宣告された栃木県宇都宮市立城山西小学校。転任してきた校長と地域住民、行政が「おらが学校」を守るために手をつなぎ、様々なアイディアを出し合い行動し、徐々に児童を増やしていきました。統廃合の危機を乗り越えた城山西小学校の4年間の記録です。
3月8日(木) ~ 3月21日(木) 2週間上映
12:00 ~ / 19:00 ~
♡ ゲストトーク ( 12時の回 上映終了後 ) ♡
3 ・8 (金) やまなかももこ (絵本作家) & 安孫子監督
3 ・9 (土) 北條将彦 (主人公・城山西小と地域振興を考える会会長) & 安孫子監督
3 ・10 (日) 手塚英男 (主人公・城山西小元校長) & 安孫子監督
3 ・16 (土) 安孫子監督
3 ・17 (日) 福田栃木県知事 & 安孫子監督
3 ・21 (木) 安孫子監督
【 あらすじ 】
平成15年11月、いつも通り穏やかな朝を迎えた古賀志町の住民は、突然の新聞記事で目を覚ました。「5年以内に複式学級を解消しなければ統廃合」いわゆる廃校の危機と宣告された。みな一様にショックで固まった。栃木県宇都宮市。古賀志山の山裾に、城山西(しろやまにし)小学校がある。昭和の30年代には180名ほどのにぎわいがあったが少子化の波に乗り、急激な児童減少に伴い平成9年に複式学級となる。
地域のリーダーは、子どもの減少に学校の危機を感じていたが、本当に廃校の危機を宣告されるとは思わなかった。丁度その頃、校庭の真ん中にある天然記念物の桜も、児童数が減少し続ける学校の後を追うように枯れ始め、あと5年の命と宣告された。絶体絶命の状況の中、ひょいと赴任してきた校長先生とその枯れかけた桜が、なんとこの学校の運命を変えた。
小規模特認校として新たなスタートを切るため校長は、様々な奇策を打ちだし「五つの約束」を掲げ取り組んだ。この地区は伝統的に「おらが小学校の」絆で結束されており、「どんな事があっても、この小学校はなくさない」と住民も一つになった。そして、行政までもがこの小さな学校を見捨てず、廃校を乗り切る取り組みに真剣に向きあった。
そして地域、学校、行政が一つになった結果、この小学校は4年というわずかな時間で廃校の危機を乗り越えた。学校を救った校長の方針は、今でも受け継がれている。
「大きな学校にしかできないこともあるけれど、小さな学校だから出来る事もあります。」
「教育とは何か」を教えてくれる映画
この映画は廃校になる寸前、「奇跡的に児童数が回復した学校」を描いているのですが、本当にすばらしいのは「子どもたちの伸びやかさ」です。専門家の指導の下、壁画を作り、ことを合奏し、踊りに興じ、「書」を書き、給食農園で作られたものを食べる。なんと豊かな教育でしょう!これこそが正に奇跡なのです。スクールバスで家から学校まで、というのでは子どもたちが歩かなくなる、という理由で学校から少し離れたところに停留所を設け、子どもたちはそこから学校まで揃って通学する。何と細やかな配慮でしょう!信じられないくらいの地域の人たちの協力、校長先生のユニークで型破りな発想、先生たちの理解と指導、保護者の方の努力、どれが欠けてもこんな学校は作れません。うらやましい、の一言です。みなさんに是非ご覧になっていただきたい映画!!
(市民ネット映画サークル 「十人十色」)
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映画「奇跡の小学校の物語」が絵本を生んだ!
上映期間中
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