~ 「『知事抹殺』の真実」 上映を終えて ~

 

アンケートの集計結果

1週間の来場者総数は1367人。上映期間6月24日から30日までの昼・夜それぞれの入場者数を棒グラフであらわしました。下から24日昼、24日夜・・・という具合に30日夜までの推移です。(左図)

初日の24日昼の部は、佐藤栄佐久・元福島県知事と安孫子監督の舞台挨拶があると告知をしていたので来場者が多く、296席の会場に入りきらない方たちにお集まりいただきました。20名ほどの方には他の上映時間に来ていただくようお願いするほどの盛況ぶりでした。

25日の昼・夜の部で安孫子監督の舞台挨拶があり、27日の昼の部では監督の挨拶と映画のエンディングテーマ「本当のこと」を作詞作曲した歌手・斉藤孝雄さんのライブコンサートがありました。連日多くの方々が足を運んで下さっていたので、予定に無かった28日の昼の部でも安孫子監督が舞台挨拶をしました。

 

 

 

1週間を通してのアンケートの回収率は観客数の74%でした。年代別にみると左の図のようになり、総じて60歳代の方が多かったことがわかります。

この映画が上映されることをどのようにして知ったかという質問では、「新聞などで」という回答が31%、次いで「フォーラム那須塩原のチラシやウェブサイトで」が30%、「知人に聞いて」という回答が26%と続いています。

下野新聞や朝日新聞で大きく取り上げられた安孫子監督へのインタビュー記事が、広範囲の方々にこの映画の上映を知っていただくきっかけになったようです。また、フォーラム那須塩原のチラシやウェブサイトを多くの方がチェックされていることもわかります。

「知人に聞いて」と回答された方が上映期間の後半でも多く、映画を観た方の口コミ情報が広がっていったとも考えられます。そして、市民ネットのHPやチラシで知った方もそれなりにいらしたのは、上映を応援してきた「映画サークル 十人十色」にとって嬉しいことです。

 

遠くからいらっしゃった方も少なくなく、栃木県内はもちろんのこと、千葉県からのお客さまもいらっしゃいました。そして何よりも、「福島県から来た」とアンケートに書いて下さった方、帰り際に声をかけて下さった方も多く、この映画への関心の強さがわかりました。遠くから足を運んで下さった皆さんに改めて感謝の気持ちを示したいと思います。

 いわゆる福島県知事の収賄事件を「当時(2006年)の新聞やテレビなどの報道で知っていた」との回答が42%で最も多く、「佐藤栄佐久元県知事の著書などを読んで知っていた」が5%あり、事件を知っていた方は47%となります。

逆に「聞いたことはあるが詳しくは知らなかった」34%、「全く知らなかった」20%を合せて、知らなかった方が54%といるという結果が出ています。

 

 

 

設問Bで「知っていた」と答えた方は、当時、事件についてどう思われていたのでしょうか。

「政治家はみんな同じようなことをやるのだな、と思っていた」人は32%と多かった反面、「権力がでっち上げた事件ではないかと思っていた」が40%、「佐藤栄佐久知事がそんなことをするのかと驚いた」が22%でした。

 

 

アンケート用紙の最後には、多くの感想や意見が書かれていました。総数588の様々なコメントをいただき感謝しています。どんな言葉が多く出て来たのかを調べてみた結果が左の図表です。

「事件の真実がわかった」「真実を察知する感性を磨かねば!」というように「真実」という言葉が110個、「権力は恐ろしい」など「権力」が78回、「佐藤栄佐久があのまま知事だったら原発事故は無かったかも知れない」「原発に反対です」という内容の感想が多く、「原発」という言葉が59個ありました。「この映画を作って下さってありがとう」など「ありがとう」や「良かった」「頑張って」という言葉もたくさん見受けられます。そして「福島も沖縄も根は同じ」「次は沖縄の翁長知事か」など「沖縄」が8個あり、今の政治に疑問を抱くコメントに「安倍」「共謀罪」「不信」などの言葉が入っていました。


データ

「4  その他」 の内容

・原子力政策を巡る原子力村の策謀 ・もっと知りたい ・一般人には覗けない闇を感じた ・中央の政治家は今も同じことをやっている ・原発事故が起こり、佐藤知事だったらどうなっていたかなど巷の噂話があり、興味を持った ・複雑な想いで当時のニュースを見ていた ・半信半疑だった ・長く知事をされていたので、そういう事もあるのだろうと思った ・プルサーマル反対だからなのかなと思った ・急なことだったので違和感を持った ・知事はこんなことはしないと信じていた ・佐藤知事は極悪人だと思っていた 何か不自然な感じがしていた ・真実とは何か?とは別に思わなかった ・・・・・・など