6月24日(土)~30日(金)① 11:50~ ② 18:50~
「『知事抹殺』の真実」(2016年/日本/80分)
前売り券 \1000
当日券 一般 \1800 学生 \1500 高校生以下 \1000 シニア \1100
舞台挨拶スケジュールの詳細は こちら
収賄額 0 円
不可解な汚職事件を追って
見えてきたのは
「知事抹殺」の真実
2006年9月、5期18年に渡り、県民の厚い支持を得て福島県を作ってきた佐藤栄佐久は、突然辞任させられた。それは東京地検特捜部の作り上げた架空の「収賄罪」であった。結果、裁判所は、前代未聞の「収賄額0円」の有罪判決を出した。結果的に「3.11フクシマの悲劇」が起こり佐藤栄佐久の「予言」が的中してしまった。被災者は言う、「あと一期でも続けてくれたら、このフクシマの悲劇は無かったかも知れない・・・」
佐藤栄佐久は、なぜ逮捕されたのか。なぜ、原発に近づくものが消えていくのか。捜査方法、メディア報道の信ぴょう性、収賄額0円の異例判決。可能な限りの記録と様々な重要証言をもとに構成し、「原発に近づくものは消えていく」 恐ろしい現状を明らかにした作品。
~「映画サークル十人十色」はこの映画を応援しています ~
3.11から6年、福島に戻った人にも戻らない人にも「昔の生活」はもうありません。昨年10月現在でも、非難している子供(18歳未満)の数は2万人を超えています。
東京電力福島第一原子力発電所が事故を起こしたとき、解説者としてテレビに出ていた学者の方がたは「これほどの地震でも大丈夫だった」「メルトダウンではない」と言っていました。ところが水素爆発を起こしてからは「1000年に一度の天災」という言説がはびこり、天災だから誰にも責任はないと言うようになりました。東京電力がメルトダウンを認めたのは事故後2ヶ月も経ってからです。
今、再稼働すれば電気料金が安くなると宣伝している電力会社があります。福島の事故でどれほど多くの人が故郷を失い、生活を失い、家族もばらばらになったのか、また事故処理費用に国民のお金がどれほど使われているのかを考えれば『安くなる』などとは言えないはずです。
この国の政府や財界は都合の良いときに都合の良い言い回しをするだけで、決してその責任を取りません。佐藤栄佐久さんは「自分が逮捕されることはない」と思っていたようですが、現職知事が逮捕されると県政に重大な影響が出ると考え、辞職しました。取り調べの時に検事が口にした「知事は日本にとってよろしくない。いずれは抹殺する。」という言葉がこの映画のタイトルになっています。「恐ろしい現実」ですが、これが今の社会の現状なのです。是非多くの方々に観ていただきたいと思います。
安孫子 亘 監督
北海道小樽出身
・1987年日本テレビ開局35周年記念サントリースペシャル「太古の森の物語」 ・88年読売テレビ開局30周年「花咲く地球の一億年」 ・92年TBS新世界紀行「ダーウィンに消された男」 ・97年NHK ETV特集「ダフニとエレナの物語」(ケニア)など、民間放送連盟賞他を受賞した多くの作品を撮影している
99年に「映像ギャラリー ミルフォニー」を那須高原に設立
映画「『知事抹殺』の真実」をつくった
映画製作を決意し、初めて佐藤栄佐久氏にお会いした。罪を犯す人ではないことは、すぐにわかった。未だ冷めることのない栄佐久氏の国造りへの情熱が大量の資料と共にマシンガンのように私に浴びせられた。2006年突然の失脚。どうにもならない過酷な特捜の手段に、自決を決意した心境は誰にもわからない。この映画でその憂さを晴らせるとは、とうてい思っていないが、国民すべての人に、この事件の真相を知ってほしい。命がけで日本を変えようとした佐藤栄佐久氏を世界中の人に知ってほしい。
映画 「『知事抹殺』の真実」に寄せて
「あの日」も 佐藤栄佐久知事のままであったなら。
何度思ったか。3.11の日も「佐藤栄佐久知事」のままだったなら、今の福島は、そして日本はまったっく違っていたはずだ、と。東電の津波対策の先送りを許さず、メルトダウンも起きなかったかもしれない。人々の側に立って、国や東電と真っ向から闘っていたはずだ。
この国の司法はありもしない罪をつねにねつ造して、その「知事」を「抹殺」した。「国策」に抗うと国はここまでするのかと驚きを禁じ得ないと同時に、この国の司法の闇や加担するメディアの罪、そして「国策」の愚かさも白日に曝される。
同時に希望の映画でもある。佐藤栄佐久氏の無実とこれからの氏の再起への期待がスクリーンに広がる。佐藤栄佐久氏のこれからの福島再起動に、私も参加したいと思う。
飯田哲也(エネルギー政策研究所 所長)
保守本流が暴いたこの国の病巣
ふるさとを守るためなら、財界であれ政府であれ、どんな大きな力とも対峙する気概を秘めているのが保守主義者だ。佐藤栄佐久氏は当初、東電といい関係を築こうとした。それを裏切る事態が再三発生したために、厳しく臨まざるを得なくなったのだ。
そして、全く覚えのない「知事の汚職事件」。収賄額ゼロという前代未聞の「有罪判決」ののち、大規模な検察不祥事が浮上して氏の事件が改めて注目されたところに、原発事故が起きた。保守本流の人の剛直が、この国の病巣を暴いたのだ。
私の直感が生涯に一度だけ、間違わなかったことがある。一審判決を待つ、初対面の氏に、「無実を信じています」と断言したのだ。
ふるさとの復興の道はいまだに遠く険しい今、氏の言葉を聞く意味は大きい。
池田香代子(ドイツ文学者翻訳家)
「収賄事件など断じて起こりようがない」
小沢一彦(横須賀商工会議所 名誉会頭)
「歴史は栄佐久知事を忘れない」
開沼博(立命館大学准教授)
「ニッポンが抱えている深き闇を鋭くえぐりだす」
手嶋龍一(外交ジャーナリスト・作家)
「検察による凶悪犯罪!?」
田原総一朗(ジャーナリスト)
「この知事を抹殺してほんとうによかったのか」
西田敏行(俳優)
「ズシンと胸にこたえる重い内容」
下村満子(ジャーナリスト)
知事を抹殺する平和な国の『怪奇映画』を観よう。
中谷健太郎(九州湯布院盆地 亀の井別荘)